財務とは?
財務とは何か?について考える。会社内での役割・仕事、一つの職業として使われるこの言葉。会社によっては経理財務部という部署があり、経理とはセットで使われることが多いこのことば。経理との違いも含めて考えてみます。
リサーチ
先ずは元になる定義を調べてみました。
辞書
財政に関する事務。
引用元:goo辞書(デジタル大辞泉)
財政上の事務。国家、法人などの財政に関する仕事。
引用元:コトバンク(精選版 日本国語大辞典)
ウィキペディア
財務(ざいむ)という言葉は、場面・文脈に応じて多義的に用いられているが、おおよそ以下の意味で用いられる。
引用元:ウィキペディア
・法人における資産、負債、損益、キャッシュフローの管理
・事業やプロジェクトの収支管理(cf.事業価値の算定・管理)
・資金の調達、および調達した資金の運用
・国家や地方公共団体による資金調達とその運用の事務、すなわち財政に関する事務[1]
・創価学会における資金調達活動の通称。創価学会#財務を参照。
ネット記事
財務の仕事は、大きくいえば将来を見据えて会社のお金を管理することです。
引用元:Money Forward クラウド会計
財務とは、企業の資金繰り、予算管理、資金調達を担当する業務です。
引用元:ELITE Network ビジネス用語集
財務とは、企業が成長を続けるためにはどうすればいいか、具体的な資金計画を立てる業務を指します。
引用元:クラウドERP実践ポータル
リサーチ結果
調べてみると各媒体で定義が違っていた。
共通点としては「お金の管理の仕事」ということは言える思います。また、現在において実務上経理と財務の部署を分ける最大の理由は「出金時のお金を動かす人と、動いたお金を記録する人を分けることで不正のリスクを減らす」とされている。経理と財務の違いを簡単に言うと動かすか、記録するかの違いである。
この点を踏まえると財務とは「会社のお金を管理・運用(動かす)仕事」だと言える。経理の役割は記録・報告なため実はお金を動かさない、お金をどう動かすか考え実際に動かすのは財務の仕事であると言えます。
実務
仕事:①計画 ②実行 ③確認・調整
管理・運用の内容とは何か?について具体的に考えてみた。財務の役割は大きく分けると会社のお金について「①計画、②実行、③確認・調整」の3つがあると言える。
①計画(事業計画・目標にそった財務計画を立てる。)
②実行(財務計画に沿って、資金の調達・運用・出金をする。)
③確認・調整(常にミス・不正が無いか?計画通りに進んでいるか?資金ショートしないか?を確認し、問題があれば調整(対策)を実行する。)
また、具体的に考えるポイント、動かすポイントはお金を「①入れる、②運用・配分する、③出す」の3つがある。
①お金を入れる(外から持ってくる。資金調達(デッドファイナンス、エクイティファイナンス))
②お金を運用・配分する(出資、貸付、M&A)
③お金を出す(支払、返済)
図解すると以下のイメージ
CFOとの関係
CFOとは、日本語でいうと「最高財務責任者」である。よって財務の仕事の頂点がCFOとも言える。CFOは経理系の役職だと思われている方も結構おり、私もその一人だった。CFOの主な仕事はお金の投資効率を考えて戦略を練り、必要な資金を外から持ってくる(資金調達)である。ここに、経理的な要素の記録・報告は実は一切ない。逆に言うと純粋な経理の先にCFOは無いとも言える。
まとめ
財務とは「会社のお金を管理・運用(動かす)仕事」であり、そのトップがCFO「最高財務責任者」です。